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やぁ,やぁ,やぁ—東京都立広尾病院3,4,5代めの3院長
著者:
原素行1
河上利勝2
石川幸雄3
所属機関:
1病院管理研究所
2薫風園付属病院
3現:東京都立広尾病院
ページ範囲:P.14 - P.14
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5月下旬,日本病院学会のとき,都立広尾病院の現院長と元院長が久闊(きゅうかつ)を叙して"やあ,やあ,やあ"とやっているところを写真に撮られた.原が3代め,河上は4代め,石川が5代め.原が終戦前後から10年間,河上はその後を受け,石川が現院長である.3人ともに,終戦後の病院管理全般の建て直しに苦労した同志である,口の悪い人が,法皇,上皇,天皇かと言った.3人集まって,なにか方策を練っているらしいと言う人もいるらしい.原は70歳を越え,河上は60歳台,石川はまだ60歳に手が届いていない.年齢の差が20年ぐらい.3人集まっても文珠の知恵が現われるはずはない."やあ,やあ,やあ"だけであった.文珠の知恵を使うのが院長職で,若いブレーンとともに策を練ると,文珠の知恵が出てくるものだ.
石川院長は,いま人材を集め,病院医療水準を高め,教育病院の創造に力を注いでいる.都立病院は都民大衆の病院であるとともに,世界先進国なみに教育病院でもなければ高い医療水準を維持できないと思うが,開設者たる都首脳部もその気になって十分な後援をするよう,私は期待してやまない.