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英国国営医療研究メモ・8
II.国営医療の問題点—D.医師不足とその対策
著者: 姉崎正平1
所属機関: 1病院管理研究所
ページ範囲:P.66 - P.67
文献購入ページに移動これら英国の旧植民地帝国としての条件のほかに,国営医療という点から,中央での政策が全国的に浸透,固定化しやすい.これは長所にも短所にもなる.1957年,Willink委員会による医学生の定員減勧告は,医師の需給関係の予測を誤っていたにもかかわらず,実施され,医師不足を招いた.しかし,逆に1968年,王立委員会により出された‘医学教育に関する勧告’に示された医学教育の改善案など,政府が承認すれば,医学部を含め医療機関が国営であるため,徹底した実施を期しやすいであろう.
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