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文献詳細

雑誌文献

病院29巻8号

1970年08月発行

文献概要

病院と統計・8

静態・動態からみた傷病量

著者: 前田行雄1

所属機関: 1厚生省統計調査部

ページ範囲:P.68 - P.69

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 統計を調査日の面からみると静態統計と動態統計とに分けられる.本年は国勢調査が行なわれるが,国勢調査による人口は10月1日午前0時現在のものであって,このようにある一時点における統計を静態統計という.これに対し,昭和45年の人口動態統計による出生数や死亡数は,同年1月1日から12月31日の間に発生したもので,このようにある期間中に発生した件数を計上するものを動態統計という.
 図1は,国勢調査による人口と,人口動態統計による出生数および死亡数との関係を表わしたものである.すなわち,図は横軸に時間をとり,個人の出生を○,死亡を×で表わし,その間を直線で結んだものである.この図で,横軸の10月1日の点から点線を引くと,この点線と各直線との交点の数が国勢調査による人口を表わす.したがって静態統計は,時間的に継続して存在している対象を,ある一時点でとらえたものということができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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