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文献概要
第21回日本病院学会シンポジウム 病院における電算機導入の諸問題
コンピューター導入のためのシステム思考
著者: 谷村外志男
所属機関:
ページ範囲:P.48 - P.50
文献購入ページに移動1.病院システム近代化への組織的な準備
病院システムの近代化にあたってまず大事なことは,新しいシステムを組み立ててゆくための病院組織のあり方であります.その組織のあり方をどういうセクションに担当させるのか,またどういう役割と権限を与えるのか,またその仕事の遂行に当たっての責任の所在をはっきりさせないと,病院というところはなかなかむつかしいようです.古い病院のからくりを抜本的に改革してゆくには,それぞれの場所に従来の感覚とか手順とか利権などの問題があり,むつかしいと思われます.
その組織のあり方としては,恒常的なコンピューター担当組織を設置する場合と,委員会的なものを設ける方法,いわゆるプロジェクトチームをつくってやってゆくのと二通りありますが,私は病院の性格としてこの二つを並行してやるべきであろうと考えます.しかし病院での委員会制度というのは,私の体験からしまして,作業的な仕事をお願いしてもどうしても無理だという気がいたします.
病院システムの近代化にあたってまず大事なことは,新しいシステムを組み立ててゆくための病院組織のあり方であります.その組織のあり方をどういうセクションに担当させるのか,またどういう役割と権限を与えるのか,またその仕事の遂行に当たっての責任の所在をはっきりさせないと,病院というところはなかなかむつかしいようです.古い病院のからくりを抜本的に改革してゆくには,それぞれの場所に従来の感覚とか手順とか利権などの問題があり,むつかしいと思われます.
その組織のあり方としては,恒常的なコンピューター担当組織を設置する場合と,委員会的なものを設ける方法,いわゆるプロジェクトチームをつくってやってゆくのと二通りありますが,私は病院の性格としてこの二つを並行してやるべきであろうと考えます.しかし病院での委員会制度というのは,私の体験からしまして,作業的な仕事をお願いしてもどうしても無理だという気がいたします.
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