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文献概要
精神医療と精神病院・11
精神科医療における国立精神療養所の位置づけ
著者: 秋元波留夫1
所属機関: 1国立武蔵療養所
ページ範囲:P.57 - P.68
文献購入ページに移動はじめに
精神科医療のありかたが今日ほどきびしく,そのうちとそとから問われた時代はなかっただろう.精神科医療者のひとりひとりがそれに応える責任があると思うのだが,編集者から国立精神医療機関の果たすべき役割は何かという課題を与えられたのを機会に私見を述べる.
だれもが指摘するように,わが国の精神科医療の主力は,施設や病床の量に関するかぎり私立病院によって占められており,国公立などの公的施設が少ないという特徴がある.公的施設のなかでも国立のものは更に微量である.このような現実を踏まえた上で,国立精神科医療機関のわが国精神科医療全体のなかにおける位置づけを検討し,更に可能なかぎり,その将来像について考察を加えたい.
精神科医療のありかたが今日ほどきびしく,そのうちとそとから問われた時代はなかっただろう.精神科医療者のひとりひとりがそれに応える責任があると思うのだが,編集者から国立精神医療機関の果たすべき役割は何かという課題を与えられたのを機会に私見を述べる.
だれもが指摘するように,わが国の精神科医療の主力は,施設や病床の量に関するかぎり私立病院によって占められており,国公立などの公的施設が少ないという特徴がある.公的施設のなかでも国立のものは更に微量である.このような現実を踏まえた上で,国立精神科医療機関のわが国精神科医療全体のなかにおける位置づけを検討し,更に可能なかぎり,その将来像について考察を加えたい.
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