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病院図書館
—編集 春原千秋・梶谷哲男—「職場の精神衛生」
著者: 加藤正明1
所属機関: 1国立精神衛生研究所
ページ範囲:P.46 - P.46
文献購入ページに移動実務の体験を基盤にして記載
かねて産業精神衛生を現場で推進しようと努めている者にとって,手ごろな指導書の出現を待ち望んでいたのであるが,今度,春原千秋・梶谷哲男両先生を中心に国鉄の実務に携っておられる専門家たちによって本書が刊行された.実務の体験が基盤になっているので職場で毎日苦労している産業医や衛生管理者にとっては,すべての記載が実感を伴って受け収られよう.特に職場復帰やリハビリテーションについては,だれにも有用な参考になる具体例であろう.
序説や‘精神衛生のあゆみ’では著者等の問題への取り組みの姿勢が明らかにされ,第3章の‘職場と適応’の前半において平易に職場への精神的適応の解説がなされていて,これから精神衛生に携わろうという衛生管理者にとってはありがたいところである.続いて‘職場と人間関係’の節では,従来からの人間関係論を精神科学の立場から見直し,病める社会現象として職場で問題となる精神的不適応のあらゆる型についてわかりやすい解説が行なわれている.
かねて産業精神衛生を現場で推進しようと努めている者にとって,手ごろな指導書の出現を待ち望んでいたのであるが,今度,春原千秋・梶谷哲男両先生を中心に国鉄の実務に携っておられる専門家たちによって本書が刊行された.実務の体験が基盤になっているので職場で毎日苦労している産業医や衛生管理者にとっては,すべての記載が実感を伴って受け収られよう.特に職場復帰やリハビリテーションについては,だれにも有用な参考になる具体例であろう.
序説や‘精神衛生のあゆみ’では著者等の問題への取り組みの姿勢が明らかにされ,第3章の‘職場と適応’の前半において平易に職場への精神的適応の解説がなされていて,これから精神衛生に携わろうという衛生管理者にとってはありがたいところである.続いて‘職場と人間関係’の節では,従来からの人間関係論を精神科学の立場から見直し,病める社会現象として職場で問題となる精神的不適応のあらゆる型についてわかりやすい解説が行なわれている.
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