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麻酔科医日誌・12
某月某日—こんなバカな麻酔科医がいた話
著者: 山下九三夫1
所属機関: 1国立東京策一病院麻酔科
ページ範囲:P.72 - P.73
文献購入ページに移動 ○月○日午前8時抄読会 昨夕は久しぶりに軍医校の旧友と会い,新宿で一酣くみかわした.近頃の若い者は寮歌祭のテレビを見て,いい年をした白髪と禿頭が若い青春云々と唄って太鼓を打ち手を拍って踊り狂う者はナンセンスだなどぬかしおる.それが先日の9シーズンぶりという早慶戦に慶応が勝って優勝を定めた夜の三田と銀座では,老いも若きもはしゃぎ合って,ビールをかけ合って祝杯をあげていたというではないか.
‘伝統というものはそんなもんだ’などと怪気炎をあげたせいか今朝は頭がやや重い.そのでも11時15分の東京発久里浜行きの最終電車に間に合い,眠って乗り越さないように車掌に鎌倉で起こしてもらい,ホーム到着と同時に駆け下りてタクシー乗場に殺到し,ようやく稲村のわが家にたどりついて寝たのは午前1時半.5時半には起床,6時の電車に乗らないと,8時の抄読会には間に合わない.
‘伝統というものはそんなもんだ’などと怪気炎をあげたせいか今朝は頭がやや重い.そのでも11時15分の東京発久里浜行きの最終電車に間に合い,眠って乗り越さないように車掌に鎌倉で起こしてもらい,ホーム到着と同時に駆け下りてタクシー乗場に殺到し,ようやく稲村のわが家にたどりついて寝たのは午前1時半.5時半には起床,6時の電車に乗らないと,8時の抄読会には間に合わない.
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