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文献詳細

雑誌文献

病院30巻2号

1971年02月発行

文献概要

特集 病院のインテリアデザイン

病院のインテリアデザインということ

著者: 落合信子

所属機関:

ページ範囲:P.44 - P.45

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 過去数年間,聖路加国際病院のインテリアデザインの仕事を手伝わせていただいたが,病院の空間ほど,デザイン的に処理しにくい場所はないだろう.同時にこれほどデザインというものの必要性を感じた場所もなかった.元来,日本の病院は長い間医療のみに重点をおき,病人下宿とさえいわれ,その環境は常に二次的なものであったように思われる.これが病院内ヘインテリアデザインがはいりこむことの大きな障害であったのであろう.
 欧米のようにデザインの歴史が古い国では,デザインは自然に病院の中へはいった.しかし日本の場合,上にあげた理山のほかに建築用式を考えねばならないだろう.伝統的な日本の建築の構造が病院という複雑な機能をもつ場所と合体していくことは,かなりの抵抗があったはずだろうし,またこれからもあるだろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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