icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院30巻6号

1971年06月発行

文献概要

特集 ボランティア活動

ボランティア活動の考え方

著者: 小林玄一1

所属機関: 1シャーマン病院

ページ範囲:P.23 - P.27

文献購入ページに移動
Voluntaryismについて
 奉仕の精神というか,報酬をあてにしないで,社会のために奉仕するという精神は,どこの国にも強弱の差こそあれ,昔からあったことで,歴史をひもとけば幾多の仕事事業が列挙できると思う.米国ではこれをVolunta-ryismと称し,‘自由意志で何か人のためあるいは社会のためになる仕事をするあるいは支持するシステム’と定義している.
 この場合のVoluntaryはfreeの精神と関連するもので,個人の自由,結社の自由,企業の自由が民主主義の社会ではその根底精神であると米国的に説明している.キリスト教と民主主義思潮の深い影響を受けて発達していったものである.宗教の自山と個人の自由を求めて新大陸に移住して来て,インディアンたちの敵意の環境で相互に扶助していかなければならなかったという初期の植民者たちの経験が,そのままVoluntaryism発生の土壌となったものともいえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?