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ミズーラだより・6
最大の国内問題
著者: 紀伊国献三
所属機関:
ページ範囲:P.70 - P.71
文献購入ページに移動百家争鳴の医療論議 そしてその変化は,ここ数年,特に顕著な気がします.1965年からの数年におびただしい数の医療関係の立法が生まれたことも,この変化の現われでしょうか(そういえば昭和23年以来の立法を大事にしている国もありますが).そして外国人から見ると,驚くほど自己の医療提供システムを効果的でない,ノンシステムであると強く批判しています.米国医療の危機,医療の貧困,病院の悪夢などと,マスコミも加担して百家争鳴の感じがします.ある意味で,この姿は進歩を促す健康的な姿ともいえるでしょう.専門家以外は批判できないという発言が見られる国との差を感じさせるといっても,あながち皮相的観察ばかりでない気がします.
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