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文献詳細

雑誌文献

病院30巻7号

1971年07月発行

文献概要

特集 勤務時間を点検する

病棟看護婦の勤務時間

著者: 吉武香代子1

所属機関: 1弘前大学教育学部・看護学科教室

ページ範囲:P.45 - P.47

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 看護婦の勤務時間に関する論議は,主として労働条件の問題としてとらえられ,3交替制の是否も論じられてすでに久しい.歴史的に3交替勤務以前の勤務形態を知らず,また8時間労働の時代にしか勤務経験を持たない私には,3交替勤務が一番よい方法と思われてならないが,ここでは一応すべてを白紙にもどしたうえで,労働条件としてのみでなく,患者によりよい看護を与えるために最もよい勤務時間として考えてみたい.
 私は小児の専門看護婦であり,なかでも未熟児や乳児を好んで看護してきた.このような病棟では,看護業務に昼夜の差はきわめて少なく,24時間にわたって密度の高い,濃厚な看護が要求される.緊張が連続し,しかも業務量の多い職場において,人間が8時間を越えて働くことは,生理的に限界ではないだろうか.そして,未熟児室・ICUを筆頭に,急性期の重症患者を扱う病棟で,8時間3交替以外に,いったいどんな勤務方法があるだろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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