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文献詳細

雑誌文献

病院30巻8号

1971年08月発行

文献概要

特集 病院内の防犯

病院における防犯上のウィークポイント

著者: 石原信吾1

所属機関: 1虎の門病院事務部

ページ範囲:P.23 - P.26

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まえがき
 病人から物をかすめる.道義の退廃ここにきわまるといえる.しかし,いかに嘆いたところで,それが事実として存在するならしかたがない.しかも,病院はそのあり方からして,本来,盗難にはきわめて弱い体質をもっている.そのために,‘病院専門の泥棒’すら存在するという.そうなると,その本来の弱点を補い,また,専門的働きに刻処しなければならないわけで,事柄のむずかしさがいっそう痛感される.
 病院に発生する犯罪は,単に盗難だけではない.最近は,各病院で痴漢が出没するという話をよく聞く.性風俗頽廃の反映であろうか.また,先日精神病院で患者が職員を殺したという事件が新聞に載っていた.つまり,殺人犯罪であるが,それはおそらく偶発的のもので,防犯という一般的問題のテーマとなるものではなかろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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