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第22回日本病院学会一般演題抄録 第2日 5月26日(金) 一般演題 64-98
第12群 救急医療—演題91-(98)
著者: 土屋呂武1
所属機関: 1済生会福岡総合病院
ページ範囲:P.78 - P.82
文献購入ページに移動社会保険小倉記念病院整形外科 手島 宰三
昭和30年ころから交通災害が急増し,その特徴は歩行者ことに幼児や老人が被害者となり,全身損傷ことに脳脊髄損傷を合併する症例が多い.また都心部では減少傾向があっても,ドーナツ現象といわれるように地方小都市に多発しており,従来の公的第一線病院の救急医療施設や体制では不備であり,適切に処置できない.
個人診療所,公的病院と最終病院との間には目下のところ連絡がなく,患者の移行,ことに難治な脳脊髄損傷患者の移行が悪く,病床の回転が悪くなって長期臥床患者の看護に多くの人手を要し,医師も多くの複雑な書類をもてあましているために,救急患者の受け入れにいっそう抵抗を覚えている.
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