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文献詳細

雑誌文献

病院31巻13号

1972年12月発行

文献概要

検査室の窓から・12

医療効果の方程式

著者: 冨田重良1

所属機関: 1県立尼崎病院研究検査部

ページ範囲:P.74 - P.75

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病院診療の特異性
 6年余りの尼崎病院生活から得たこと,考えたことを,これまで1年間にわたって書かせていただいた.何よりも痛感するのは‘病院医療は医師の力だけでできるものではない’ということである.今まで多くの病院を見学させていただいたが,医療内容の高度な病院では,必ず医療補助部門も充実していた.いや,そういう病院だからこそ,すぐれた医師が集まり,かつ育つ,といったほうがよいのかもしれない.
 現に尼崎病院でも‘検査室が充実しているから’という理由で勤務を希望された医師たちが多数おられるのである.看護部門の重要性はもちろんいうまでもない.そしてこれらの部門といえども,病院組織の複雑な網の目を通して,院内他部門の助けを受けている.したがって,病院職員のごく一部の機能の低下といえども,たちまち全病院の働きに影響する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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