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文献詳細

雑誌文献

病院31巻2号

1972年02月発行

文献概要

特集 職員の食事

看護婦の勤務と食事

著者: 可知董子1

所属機関: 1国立東京第一病院

ページ範囲:P.41 - P.44

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●はじめに
 看護という仕事は,一般的な職業と違って24時間患者と接しなければならないために,3交代で継続されている.3交代とは日勤(8-16°30'),準夜勤(16-24°30'),深夜勤(0-8°30')の3つの勤務である.このほかときにより早出(たとえば6時から)遅出(たとえば13時から)などの勤務がある.この勤務のなかで食事をどうとるかということにはいろいろ問題があるが,看護婦の勤務と食事について考える場合,次の点を考慮しなければならない.
 1)3交代勤務のため生活のリズムがくずれ,したがって,食事のバランスも大きく乱される. 2)患者の状態や治療,処置の時間により,看護婦の食事時間が非常に影響される. 3)患者のでき事が,看護婦に精神的動揺を与え食欲に影響する(たとえば患者の死に出会った時は食欲がなく,胃痛を感じるとか,また患者が大手術を終えて退院するときは,家族のように喜び,ホットして食欲が増すなど). 4)夜勤そのものが正常な生活のリズムと異なるので,その間の食事時間や食事の種類などを考慮していかなければならない. 5)勤務者の少ない夜勤中の食事をする場所はどのような所がよいか(患者の状態の変化時等連絡のとりやすいところ). 6)寮生活をしている人が多い.以上の問題について少し詳しく考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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