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霞ガ関だより
診療報酬の改正
著者: M.O
所属機関:
ページ範囲:P.114 - P.115
文献購入ページに移動診療報酬体系の適正化に関するいわゆる‘審議用メモ’に端を発した1か月間の保険医総辞退という健康保険の歴史上始まって以来の事態が収拾され,半年ぶりに中央社会保険医療協議会(以下中医協という)の第46回総会(昭和46年8月5日)において,診療報酬問題について改めて,各側から審議項目ならびに意見を提出するということで意見の一致をみた.続いて,第47回総会(昭和46年8月13日)の席上において,支払者側および診療担当者側のそれぞれから診療報酬の適正化についての審議項目が提出されるとともに,これに対する具体的な討議が開始された.以来中医協においては,診療報酬体系の適正化と引上げ問題とを交互に審議することとなったが,昭和46年9月30日の全員懇談会以降は,これらの問題を同時に並行審議することに決定するとともに,昭和46年10月9日の全員懇談会の席上においては,中医協の会長から特に発言があり,診療報酬の引き上げおよび薬価基準の改定を昭和46年12月から実施するという目標で審議を促進してほしい旨の協力依頼がなされた.
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