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特集 病院のゴミ戦争
デイスポがゴミを増し,処理の複雑さを招く
著者: 長谷川一子1
所属機関: 1国立療養所中野病院
ページ範囲:P.28 - P.31
文献購入ページに移動昭和46年10月24日の朝日新聞の記事によると,昭和44年度の東京都民の1人1日のゴミの量は986gであるが,昭和45年度は1177gに増加している.当中野病院においては,この数字をはるかに上回り,昭和47年3月の1日平均の患者数は864.7名となっているが,この患者が1日にはき出すゴミの量は平均1500kgある.このほか,1日おきに空罐,化学療法注射液の空ビン,普通一般の飲料水,調味料などの空ビン,使い捨ての注射針などが約1000kgある.夏冬で多少の差はあるが,大体の数字は以上のようになっている.なおそのほかに,1日平均約1000kgの残飯がある.これらのことがいかにして人手不足の現状において処理されているかという実態について述べてみたい.
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