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文献詳細

雑誌文献

病院31巻8号

1972年08月発行

文献概要

病院建築・43

国立医療センター

著者: 伊藤誠1

所属機関: 1千葉大学建築計画学

ページ範囲:P.85 - P.90

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はじめに
 国立医療センターは,国立東京第一病院の敷地に,既存建物を取り壊しつつ建設が進あられている研究・教育に主眼をおいた病院である.各方面にわたる多角的な研究部門を擁し,1,000床を越すベッドと高度の診療機能とを備え,その名のとおり,国のメディカルセンターにしようという構想のものである.
 そもそも国が直接に病院を営むとするならば,相応に存在意義の明確なものでなければならない.県や市町村には望めないような内容・水準のものであってこそ,はじめて国立病院としての意味も認められるのであろう.ところが現実には必ずしもそうはなっていない.性格のはっきりした病院としては,国立がんセンターと国立小児病院のほか,ほんのいくつかが各地方で基幹病院としての役割を果たしているにすぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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