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第23回日本病院学会演題選
IE手法による調剤室レイアウトの一考察
著者: 菅井利治1 豊吉欣一2
所属機関: 1駿河台日大病院薬剤科 2慶大工学部管理工学科師岡研究室
ページ範囲:P.37 - P.38
文献購入ページに移動当院では昭和38年の新築にあたって薬剤科を地下1階に設けて発足し,約10年を経過した.その間患者数,また所属職員の増加、処方剤型も大きく変わり,薬品,機械の配置にも無理をきたし,不経済なスペースの使用状況は人や物の流れを悪くし,これらが重なって業務処理能力の低下をもたらし,結果は患者へのしわよせとなり,待時間にも大きな影響を与えているのが実情である.このような事実から業務処理能力の向上と,そして患者サービス向上を目標として,今回,慶応大学工学部管理工学科師岡研究室の協力を得て,管理工学的見地から調査分析を行ない,レイアウト改善への資料を得ようと試みた.主な調査方法とその内容を下に記す.
(1) KJ法:薬剤科職員に対してのインタビューの内容をKJ法で処理し,直面している問題点の抽出と,その把握を行なった.図1はKJ法による問題点の把握(略図)で,この手法によって処理されたものが解決されるべき問題を集約していると考えられる.最終的に抽出されたこれらの問題は,ひとつひとつ独立しているのではなく,他とそれぞれ関連し合っている.
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