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第23回日本病院学会演題選
人工透析食—自己管理への工夫
著者: 榊原和子1 伊藤晃2
所属機関: 1名鉄病院調理室 2名鉄病院内科
ページ範囲:P.87 - P.89
文献購入ページに移動透析食においては,表1のような注意を要する.すなわち, 1)水分・塩分は浮腫に関係するので,摂取量が制限される. 2)カロリー不足は体蛋白崩壊をきたし、窒素成分の上昇となり,結果的には食事で蛋白質を多くとったのと同じことになる.この体蛋白崩壊を防ぐため,高カロリー食が必要となる. 3)体蛋白合成には,アミノ酸組成の良い蛋白質が必要であり,その選択が重要である. 4)カリウムは心臓の興奮性に影響を与え,高カリウムは直接死につながる危険性があるということである.
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