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文献詳細

雑誌文献

病院32巻13号

1973年12月発行

文献概要

第23回日本病院学会演題選

人工透析食—自己管理への工夫

著者: 榊原和子1 伊藤晃2

所属機関: 1名鉄病院調理室 2名鉄病院内科

ページ範囲:P.87 - P.89

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 人工透析療法の進歩により,腎不全患者は単なる延命のみでなく,社会復帰をも可能とした.しかし,そこに至るには,十分な食事管理が必須条件である.
 透析食においては,表1のような注意を要する.すなわち, 1)水分・塩分は浮腫に関係するので,摂取量が制限される. 2)カロリー不足は体蛋白崩壊をきたし、窒素成分の上昇となり,結果的には食事で蛋白質を多くとったのと同じことになる.この体蛋白崩壊を防ぐため,高カロリー食が必要となる. 3)体蛋白合成には,アミノ酸組成の良い蛋白質が必要であり,その選択が重要である. 4)カリウムは心臓の興奮性に影響を与え,高カリウムは直接死につながる危険性があるということである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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