文献詳細
文献概要
特集 人工透析
32台を備えた腎センターの運営と問題点—ケースレポート・1
著者: 土谷太郎1
所属機関: 1医療法人あかね会土谷病院
ページ範囲:P.42 - P.44
文献購入ページに移動 人工透析,とくに慢性人工透析にはいろいろな特異性がある.それを列記すれば下記のごとくなる.
1)人工透析は腎機能の回復を目的とせず,何らかの理由により失われた腎機能の代償をすることを目的としている. 2)一般的にいって,この療法は腎不全症患者の社会復帰を目的にしているのであって,たんなる延命効果を求めるのでは不十分である. 3)諸外国では家庭透析が賞用されているが,わが国では,腎センターなどでの病院透析がその主流となっている. 4)人工透析を必要とする患者は年々増加しているが,施設はまだ不足しており,しかもその地理的分布はいわゆる大都市にかたよっている,などである.
1)人工透析は腎機能の回復を目的とせず,何らかの理由により失われた腎機能の代償をすることを目的としている. 2)一般的にいって,この療法は腎不全症患者の社会復帰を目的にしているのであって,たんなる延命効果を求めるのでは不十分である. 3)諸外国では家庭透析が賞用されているが,わが国では,腎センターなどでの病院透析がその主流となっている. 4)人工透析を必要とする患者は年々増加しているが,施設はまだ不足しており,しかもその地理的分布はいわゆる大都市にかたよっている,などである.
掲載誌情報