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特集 人工透析 座談会
いわゆる‘愛知県方式’についてその現状と問題点をさぐる—ケースレポート・3
著者: 太田和宏1 下地敏雄2 成田真康3 前田憲志4 長谷川辰寿5 大林祥吾6 伊藤研7 川口俊介8 高井俊一9 太田裕祥10
所属機関: 1名古屋クリニック 2社会保険中京病院 3成田病院 4名古屋大学内科 5守山クリニック 6成田病院薬局 7伊藤放射線病院 8名古屋大学分院内科 9高井病院 10社会保険中京病院
ページ範囲:P.50 - P.60
文献購入ページに移動司会(太田裕祥) きょうはお忙しい中をお集まりいただきましてありがとうございます.人工透析の愛知県方式とはどういうものかというところからいろいろお話を進めていきたいと思います.
愛知県方式は,人工腎臓治療にあたっていろいろなネックがありますが,そのひとつである一生涯人工腎臓で生きてゆかなければならない人たちが,どう社会に適合してゆくかということ,またこの医療をより有効にやってゆくためにはどのような方法がよいかということを,いまから約3年半前,昭和44年の時点で太田和宏君などの参加によって,愛知の人工腎臓の仕事が軌道にのりかかったときに考えられたものです.これについて,当初から非常に努力しております太田君から,愛知県方式が発足せざるをえなかった(こういうやり方をせざるをえなかった)理由を話してください.
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