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病院史のひとこま
国立病院の再編成(2)—‘国立’の地方,私大移譲・移管問題
著者: 尾村偉久1
所属機関: 1国立小児病院
ページ範囲:P.69 - P.69
文献購入ページに移動当時,国立病院を地方公共団体に移譲することの可否についての論争の焦点は,上述したわが国の医療機関整備方策の中の‘代表的な公的医療機関として……国立病院を整備する’ことの趣旨をめぐって,片や質的にとくに高い病院が国立病院であるべきとする立場と,片や地域住民の,国の責任による病院医療保障の最後の寄りどころを国立病院に求めるべきとする立場とに集約された.前者は行政当局の方針であり,後者は主として国立病院職員,地方自治体,地域住民の声であった.
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