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文献詳細

雑誌文献

病院32巻6号

1973年06月発行

文献概要

病院職員のための医学知識・6

麻酔の進歩

著者: 若井一朗1

所属機関: 1鳥取大学医学部付属病院

ページ範囲:P.72 - P.73

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ひとくちに麻酔といいますが,いくつかの方式があるわけでしょうね.
 麻酔を大きく分けて,局所麻酔と全身麻酔があります.局所麻酔は手術する場所に注射する浸潤麻酔と,手術する場所を支配する神経のもとのほうを麻痺させる伝達麻酔に分かれます.脊椎麻酔というのは後者の1種で,そのうち脊髄膜を出たところで麻痺させるのが硬膜外麻酔です.
 全身麻酔を大別すると吸入麻酔と静脈麻酔ですが,ふつうはこれらが併用されます.吸入麻酔は肺からガス状の麻酔剤を与えますが,これが同時に呼吸を調節する技術を麻酔医にもたらしました.筋肉をゆるめる薬を使って手術をやりやすくするのも,呼吸調節の技術があればこそできることです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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