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病院職員のための医学知識・7
人工腎臓の原理と限界
著者: 中田不二男1
所属機関: 1東京船員保険病院第1内科
ページ範囲:P.70 - P.71
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人工腎臓というのは器械あるいは装置の名前です.ごく簡単にいえば血液の洗濯機と考えてもよいと思います.その原理も実に簡単なことです.それは‘半透膜の原理’といわれます.たとえば食塩水のうすい溶液と濃いものを作り,その間に食塩の分子を通すような膜を境としておくと,濃いほうからうすいほうへ食塩の分子が通ってゆき,時間がたつと両方の溶液の濃さは一定になります.この濃い食塩水の代わりに血液とし,うすいほうを透析液という血液に近い電解質を含めた液として,半透膜としてセロファン膜を用いたのが人工腎臓というわけです.そしてこれを用いてする治療を血液透析法といいます.セロファン膜の代わりに腹膜を使うこともできます.この方法を腹膜透析(または腹膜灌流)法といい,これら2つの方法をあわせて人工透析といわれます.
人工腎臓というのは器械あるいは装置の名前です.ごく簡単にいえば血液の洗濯機と考えてもよいと思います.その原理も実に簡単なことです.それは‘半透膜の原理’といわれます.たとえば食塩水のうすい溶液と濃いものを作り,その間に食塩の分子を通すような膜を境としておくと,濃いほうからうすいほうへ食塩の分子が通ってゆき,時間がたつと両方の溶液の濃さは一定になります.この濃い食塩水の代わりに血液とし,うすいほうを透析液という血液に近い電解質を含めた液として,半透膜としてセロファン膜を用いたのが人工腎臓というわけです.そしてこれを用いてする治療を血液透析法といいます.セロファン膜の代わりに腹膜を使うこともできます.この方法を腹膜透析(または腹膜灌流)法といい,これら2つの方法をあわせて人工透析といわれます.
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