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病院と統計
国民所得と消費性向
著者: 石原信吾
所属機関:
ページ範囲:P.10 - P.11
文献購入ページに移動経済企画庁の発表によれば,今年の1月から3月期の調べでは,国民1人あたり年間所得の推定額はついに3千ドルを越したという(1ドル=297円03銭).これまでの各国の経験からすると,国民1人あたり所得が3千ドルを越すと,一般の人々の意識はガラッと変わるというから,わが国にも当然同じような現象が起こるものと見なければならない.ことさらに‘立身栄達’を求めるという後進貧乏国の一般的風潮から,もっと楽天的な身辺的安逸を求めるという方向への変換が大きくかつ急速に見られるようになるのではなかろうか.
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