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ホスピタル・マンパワー
義眼作製35年のキャリアをもつ人間国宝的存在—国立東京第一病院写真室勤務 松木 才助氏
著者: 山下九三夫1
所属機関: 1国立東京第一病院麻酔科
ページ範囲:P.92 - P.92
文献購入ページに移動義眼は古くは木製,金属,貝殻などを加工して作っていた.18世紀の始めごろフランスでガラス製の義眼が発明され,その後ドイツのミューラー氏が,1898年当時としては非常に精巧なガラス製義眼を製作発表した.わが国では大正初期大阪で高橋為春氏,ついで支那事変当時の厚沢銀次郎氏,人形義眼の研究から戦争失明者の義眼作製のため臨時東京第一陸軍病院(現国立東京第一病院)に招かれた駒沢勉氏,義眼材料研究の大島亀吉氏に技術が伝わり,松木才助氏に伝承されているわけである.
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