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文献詳細

雑誌文献

病院33巻1号

1974年01月発行

文献概要

病院職員のための医学知識・13

輸血の進歩

著者: 隅田幸男1

所属機関: 1国立福岡中央病院・外科

ページ範囲:P.72 - P.73

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日本の輸血学はどのように進歩してきたのでしょうか
 1900年にLandsteinerが血液型を発見して輸血学ははじあて正しい治療法の仲間入りをし,動物から人への異種輸血や,人間同士での異型輸血で患者の生命がおびやかされるようなことはなくなりました.
 本邦で輸血がはじめて行なわれたのは1919年のことであり,東大の塩田と九大の後藤がその先鞭をつけました.しかし,一般大衆が‘輸血’を知ったのは,1930年11月5日兇弾に倒れた浜口首相が‘輸血’によって救われたという報道によってであるから,血液型の発見から30年後のことです.事実,最近まで輸血というごく実際的な医術は30年間の遅れをとったままでした.この間第1次(1914-1918)および第2次大戦(1939-1945)を経て欧米の輸血学は飛躍的に進歩しました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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