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文献詳細

雑誌文献

病院33巻11号

1974年11月発行

文献概要

病院職員のための医学知識・23

薬物ショック

著者: 渡部美種1

所属機関: 1秋田大学麻酔学

ページ範囲:P.54 - P.55

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 ご質問にお答えする前に,薬物ショックという言葉について,私見を述べさせていただきます.薬物を投与したところが異常な反応を起こし,ショックに陥ったものを薬物ショックと考えておりましたが,どうもこの言葉はわが国だけで使っているようで,文献を調べてみますと,私の知る範囲では,薬物ショックという言葉にあたるものはなく,薬剤の異常反応として,アレルギー性反応(アナフィラキシーを含む),過敏,過量がいわゆる薬物ショックに相当するもののようであります.
 薬剤によるアレルギー反応としては,血清病,咽喉頭浮腫,薬疹,薬剤アナフィラキシーなどがあり,この薬剤アナフィラキシーがいわゆる薬物ショックに相当するものであります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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