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文献詳細

雑誌文献

病院33巻12号

1974年12月発行

文献概要

特集 院内感染管理の新しい課題 新しい感染症とのとりくみ

術後感染症とグラム陰性桿菌

著者: 小林寛伊1 都築正和1

所属機関: 1東大病院中央手術部

ページ範囲:P.27 - P.28

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 ペニシリンに始まる種々の抗生物質の出現が,術後感染症による死亡率を減少させてきたことは否定できない.とくにグラム陽性球菌感染症については大いに効果をあげており,ひところ耐性ブドウ球菌が問題となったが,これらに対するすぐれた抗生物質が多数登場し臨床に供されている.
 これに反して,グラム陰性桿菌に対しては,抗菌力の上でグラム陽性球菌に対するほど強力な抗生物質が存在せず,従ってある程度副作用を覚悟して,毒性のあるものまで投与しなければならないのが現状である.このような意味で,グラム陰性桿菌感染症は,院内感染管理の重要な課題であるといえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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