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‘医療維新’をめざして東奔西走山口県立中央病院院長 棟久一夫先生
著者: 尾口平吉1
所属機関: 1自治体病院協議会事務局
ページ範囲:P.20 - P.20
文献購入ページに移動 先生と私との出会いは昭和30年頃,全国都道府県立病院協議会の結成をめぐってであった.先生が山口県立中央病院長に就任されて2,3年後であった.先生は,昭和23年当時の日本医療団山口県中央病院副院長に就任以来,県のセンター病院の管理にあたられてきただけに,わが国の医療供給体制の中に占める自治体病院の役割を高く評価され,わが国の医療の乱れと立遅れを克服する道は,自治体病院がその機能を強化・拡充することにあり,そのためには病院という小さい枠の中だけでの努力では不可能であり,病院が一丸となって医療供給体制の確立,病院財政の安定など病院経営環境の改善を行なわなければならないとの信念に立って,都道府県立病院協議会(37年より全国自治体病院協議会に改組)の設立に参加された.以来約20年間,副会長として,また諸橋現会長のもとでは常務理事として,協議会運動の推進役を勤められるとともに,山口県病院協会会長あるいは日本病院協会理事として,遠隔の地にありながら,わが国の病院界の前進と医療制度改革の旗手としての役割を果たされてきた.
先生のこのような行動は,維新の原動力となった長州の血が起こさせたのかもしれない.私は協議会結成以来,約20年間先生の指導を受けてきたが,先生の終始一貫した強固な信念,外柔内剛,加えて温い人柄に心酔してきたひとりである.
先生のこのような行動は,維新の原動力となった長州の血が起こさせたのかもしれない.私は協議会結成以来,約20年間先生の指導を受けてきたが,先生の終始一貫した強固な信念,外柔内剛,加えて温い人柄に心酔してきたひとりである.
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