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文献概要
昭和24年,敗戦後の混乱のまださめやらぬころ,お2人はそろって京大医学部を卒業された.榊田先生は内科,そして山本先生は胸部外科と専門とする分野はちがっていても,同じ思いを胸に刻みこんだ大学生活だった.学生運動に身を投じ,全国国立大学の自治組織をつくり上げたり,互いの下宿に押しかけては明け方まで天下国家を論じたり.この動揺の時代が,ロマンを求めてやまぬ2人を引きあわせ,国づくりに,世なおしにとかりたてたのだ.
"山本はお坊ちゃんだよ"天理教教会本部の本部員の家に生まれた山本先生を榊田先生はこう評す.彼は常に整えられた環境に身をおいていながらも,反逆者だったと.自分の求める純粋なものをあくなく追求しつづける."いちれつきょうだい"の実践のために,ラオスやコンゴをとび回る."おまえはロマンチストのさびしがりやや"孤独に耐える強い芯をもちながらも,かけひきのない素朴な人間関係をいつも恋こがれていると.
"山本はお坊ちゃんだよ"天理教教会本部の本部員の家に生まれた山本先生を榊田先生はこう評す.彼は常に整えられた環境に身をおいていながらも,反逆者だったと.自分の求める純粋なものをあくなく追求しつづける."いちれつきょうだい"の実践のために,ラオスやコンゴをとび回る."おまえはロマンチストのさびしがりやや"孤独に耐える強い芯をもちながらも,かけひきのない素朴な人間関係をいつも恋こがれていると.
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