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文献詳細

雑誌文献

病院33巻6号

1974年06月発行

文献概要

グラフ

肢体不自由児の総合療育施設—宮城県整肢拓桃園を訪ねて

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ページ範囲:P.16 - P.20

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 肢体不自由児施設といえば,ひと頃,児童福祉事業のパイオニアとして脚光を浴びていた時期があった.しかし,最近のように近代的な装備と組織を誇る病院が増えてくると,とかくローカル色の強い斜陽化施設とみられがちである.だが,それにはそれなりの理由がないでもない.というのは肢体不自由児施設の主な対象が,かつての先天性股脱など,整形外科的なものから,脳性マヒへと移ってきて,従来の旧態依然たる方法では対処しきれなくなってきたからである.脳性マヒは,小学校に入学する学齢期まで歩行能力を回復させないと,その後の回復はきわめてむずかしいといわれる.したがって,早期治療がどうしても必要であり,しかも,このような治療の実施には医学的な問題だけでなく,小児の成長に必要なあらゆる部門がネットワークを組んで,本格的なリハビリテーションプログラムを行なわなければならない.このような理念を全国に先がけて,実践に移し始めているのが,ここで紹介する宮城県整肢拓桃園である.(本文77ページ「病院建築」欄とあわせてご覧下さい.)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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