文献詳細
文献概要
医療事故と法律・8
治療の過程で生じた事故
著者: 饗庭忠男1
所属機関: 1慶応大学法学部
ページ範囲:P.54 - P.55
文献購入ページに移動質問
当院で昨年生まれた子供が,生後あまり経過がよくなく,別の病院で診てもらったところ脳性マヒと診断された.患者の家族は,この原因は病院が生後,生理的黄だんではなく核黄だんであったのをあやまり,適切な措置を講じなかったことによるとして,損害賠償を求めてきた.なお,記録をみると患児は帝王切開で生まれたものであり,生後新生児メレナで治療可能な他院へ転送させた事実はある.
損害賠償に応ずべきだろうか.
当院で昨年生まれた子供が,生後あまり経過がよくなく,別の病院で診てもらったところ脳性マヒと診断された.患者の家族は,この原因は病院が生後,生理的黄だんではなく核黄だんであったのをあやまり,適切な措置を講じなかったことによるとして,損害賠償を求めてきた.なお,記録をみると患児は帝王切開で生まれたものであり,生後新生児メレナで治療可能な他院へ転送させた事実はある.
損害賠償に応ずべきだろうか.
掲載誌情報