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特集 近代化する病院組織と医師
病院のなかの医師—その日本的存在形態,とくに"離脱現象"についての勝手気ままな感想
著者: 砂原茂一1
所属機関: 1国立療養所東京病院
ページ範囲:P.22 - P.25
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一般の市民常識では,病気になって医者にかかる場合,その医者がたまたま個人開業医であったり,病院の医者であったりするだけの話だろうから,病院というのは医師のひとつの,いわば偶然的な存在形態だということになろう.つまり病院即医師という常識がそこにあるようである.
ところが編輯子は医師の病院からの離脱について申し述べよという.離脱という表現が適当かどうか知らないが,今まで一体と考えられてきた病院と医師との間に近ごろ,何かの形でまた何かの程度に隙間風が吹きはじめたということなのであろう.
一般の市民常識では,病気になって医者にかかる場合,その医者がたまたま個人開業医であったり,病院の医者であったりするだけの話だろうから,病院というのは医師のひとつの,いわば偶然的な存在形態だということになろう.つまり病院即医師という常識がそこにあるようである.
ところが編輯子は医師の病院からの離脱について申し述べよという.離脱という表現が適当かどうか知らないが,今まで一体と考えられてきた病院と医師との間に近ごろ,何かの形でまた何かの程度に隙間風が吹きはじめたということなのであろう.
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