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特集 近代化する病院組織と医師
診療技術部門における医師の働き
著者: 小酒井望1
所属機関: 1順天堂大学付属順天堂医院
ページ範囲:P.26 - P.29
文献購入ページに移動第二次世界大戦までのわが国の総合病院は,総合とはいうものの専門各科がただ軒を連ねた寄り合い世帯で,総合の機能はほとんど果たされていなかった.しかし戦後,欧米医学,とくに米国の医学がわが国に紹介され,医療の著しい進歩に即応するためには,専門分化と,かく専門化された各科の協力が必要となり,総合病院は‘総合’の実をあげることが要求された.そして‘病院管理学’なる聞き慣れない言葉が使われるようになり,病院機能を能率化し,また高あるために中央部門が置かれるようになった.この中央部門の中に,ここでいう診療技術部門が必要となったわけである.この部門で働く医師の数も次第に増加しつつある.
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