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文献詳細

雑誌文献

病院33巻9号

1974年09月発行

文献概要

特集 近代化する病院組織と医師 診療機能の分化が生む裏方医師の問題点

生理(機能)検査室の医師の立場から

著者: 江部充1

所属機関: 1虎の門病院臨床生理検査部

ページ範囲:P.36 - P.40

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 ‘生理機能検査医の立場から’日頃痛感している諸々の問題をとりあげてほしいとの編集部のご意向であるが,ここでいう医師がどんな専門をもつものか,またどんな種類に属する医師をいうのかその意味がよくわからない.おそらく病院の中で生理(機能)学に関係した検査室を一括して管理している医師か,あるいはこれら検査室である種の検査に専従している医師を指していると解釈してみた.
 わが国では病院の管理運営の上からいろいろなセクションについてできるかぎり中央化をしようという考えがある.生理(機能)検査室も実は‘患者から直接に診療上の情報をうるため’の検査室を一括している病院が多いようである.したがってその内容は種々雑多であるが,検査室の特色としては,入院や外来の患者が出入りする,医師が直接または間接に検査に関与している,ME機器が多いことなどをあげることができる.中央システムという合理性に基づくならば,患者側,検査を施行する医師陣,および病院経済の3者にとってのメリットが基盤になければならない.とくに患者にとってのメリットが最優先することは当然である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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