icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院34巻1号

1975年01月発行

文献概要

変貌する外国の医療・1

崩れゆく業務分担—医師と看護婦のあいだ

著者: 今村栄一

所属機関:

ページ範囲:P.74 - P.75

文献購入ページに移動
 日本では,看護業務の範囲というものがいろいろ議論されている.それは‘患者の療養の世話と医師の診療の補助’という「保助看法」の中での議論に終始している.そこから出て看護業務を展開しようという動きがないのではなかろうか.
 少し前のことだが,サンフランシスコやロスアンゼルスの病院と衛生局を訪ねたとき,pediatric nurse practitioner (PNP)の活動を知ることができた.これは1966年からあるもので,育児相談,健康指導,予防接種などおもに小児保健面を担当している.しかし鼻かぜ,中耳炎,皮膚病などには薬を与えている.もちろん医師の監督のもとと思うが,看護というよりも診療面へ深くはいってきているようである.一面では日本の保健婦の活動に似ていると思うが,ベッドサイドの看護からとび出していくという点が興味深い.サンフランシスコ総合病院の小児科では,看護職員35名のうちPNPが7名はいっていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら