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抄訳
multiple choice方式を採用した西ドイツ医師国家試験の第1回実施状況
著者: 若林保司1
所属機関: 1若林医院
ページ範囲:P.98 - P.100
文献購入ページに移動1974年はじめてアメリカ方式のmultiple choice systemを用いて医師国家試験を行った.今回の試験問題の選び方,およびこの方法の信頼性と妥当性について医学教育の立場から多くの批判がなされたが,この新医師国家試験法によると,従来の方法よりも受験しやすく,しかも合格率も高かったので,関係者はもちろんのこと医学生はこの新医師国家試験法が決定されたことを喜ぶと同時に,自信が出てきたようである.
はじめての試みとしての新医師国家試験規則であるので,ドイツ試験中央機関,専門家委員会,およびそれぞれの関係者は,今後多くの障害をのりこえてゆく覚悟のようである.ちなみに本論文の著者は法学博士で,試験問題作成機関の責任者である.
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