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特集 病院と麻酔科 病院の麻酔科活動をみる
小児医療と麻酔科
著者: 三川宏1
所属機関: 1国立小児病院,麻酔科
ページ範囲:P.40 - P.42
文献購入ページに移動はじめに
小児の麻酔は,麻酔学の中でも特殊な専門分野とされているが,欧米では1950年代から方法論的にも体系化され,多数の専門小児麻酔医が育成されて後進の指導に当たっている.本邦では,各大学に麻酔学講座が新設された1960年前後から,主として技術的関心から,小児の麻酔がトピックとしてしばしば取り上げられるようになった.しかし,小児医療における病院麻酔科の果たす役割について真剣に問われるようになったのは,1965年に本邦初めての小児総合医療施設として国立小児病院が発足し,その中に麻酔科が設置されて以来である.
本稿では,国立小児病院麻酔科,ロサンゼルス小児病院,カンサス大学病院麻酔科における筆者の経験から,小児医療の中で麻酔科の果たす役割について考えてみたい.
小児の麻酔は,麻酔学の中でも特殊な専門分野とされているが,欧米では1950年代から方法論的にも体系化され,多数の専門小児麻酔医が育成されて後進の指導に当たっている.本邦では,各大学に麻酔学講座が新設された1960年前後から,主として技術的関心から,小児の麻酔がトピックとしてしばしば取り上げられるようになった.しかし,小児医療における病院麻酔科の果たす役割について真剣に問われるようになったのは,1965年に本邦初めての小児総合医療施設として国立小児病院が発足し,その中に麻酔科が設置されて以来である.
本稿では,国立小児病院麻酔科,ロサンゼルス小児病院,カンサス大学病院麻酔科における筆者の経験から,小児医療の中で麻酔科の果たす役割について考えてみたい.
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