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病院建築・78
東海大学医学部付属病院の設計
著者: 小川健比子1
所属機関: 1東海大学
ページ範囲:P.69 - P.75
文献購入ページに移動医学部の開設は,東海大学が出発する際,すでに松前重義総長の構想の中にあった.すなわちその設立の理念は,総長の若い頃から傾倒したヨーロッパのキリスト教的人道主義に根ざしており,特にスカンジナビア地方で発達した社会福祉や医療体制に心惹かれるものがあったことに由来している.
総長は,大学(ユニバーシティー)を体系づけるに当たって,その出発としてまず哲学,文学といった思想を据え,一方では物質を対象とした工学,理学を究明し,この2つの融合の中に文明の建設をめざしたが,逐次この趣旨に沿って,さらに海洋学部,政治経済学部,体育学部を設置していった.
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