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文献詳細

雑誌文献

病院34巻2号

1975年02月発行

文献概要

特集 病棟閉鎖と入院制限

「窓々に灯は点れり」—病棟閉鎖から復元まで

著者: 大島民郎1

所属機関: 1財団法人住友病院人事課

ページ範囲:P.32 - P.35

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「坂を降りながら,時々,うしろをふり返って,夜空に高く聳えている病院の建物を見ると……窓という窓にはおおかた明りがついているけれども,その明りの強弱が妙にふぞろいで,なかには,今にも消え入りそうな細細とした光の一点を残しているのもあり……」
 これは岸田国士の名作『暖流』の一節であり,映画では佐分利信扮するところの病院主事日疋祐三がガッシリとした肩幅で坂を下りながらふり返るというシーンであるが,このように夜退出のときに病院を見上げるというのは,私たち病院運営に携わる者にとってのひとつの習性といってよいであろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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