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文献詳細

雑誌文献

病院34巻3号

1975年03月発行

文献概要

精神医療の課題 座談会

どうやって自殺を防ぐか

著者: 守屋裕文1 山本紘世1 一瀬邦弘2 栗田正文2 金子嗣郎3

所属機関: 1東京医科歯科大学・神経精神医学教室 2栗田病院 3松沢病院

ページ範囲:P.82 - P.92

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精神病院における「自殺」——患者は治療者の手をすりぬけ永遠の闇に消えてゆく.対象を失った治療者は,そのぬけがらの重さによろめきながら,数々の悔いに心しめつけられる.その苦い思いをかみしめつつ,不幸をくり返すまいとの誓いから,川崎市,栗田病院に集う若い医師たちが,自殺可能性の高い患者のチェックリストをつくりあげた.松尾病院に対する福岡地裁の有罪判決が病院関係者に大きな波紋を投げかけている今日,このリストを素材に自殺防止策を考える必要性は少なくないが,そのことは同時に,精神医療における治療とは何かをも問い直すことではなかったろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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