文献詳細
文献概要
特集 新生児医療の展開
High Risk Infantに対する医療体制
著者: 小宮弘毅1
所属機関: 1神奈川県立こども医療センター,新生児科
ページ範囲:P.32 - P.35
文献購入ページに移動はじめに
衛生統計書1)を一見すれば明らかなごとく,新生児期はもっとも生命の危険の高い時期である.戦後30年を経過し,わが国の新生児死亡率は著しく低下してきているが,それでも昭和47年には出生1,000人について7.8人が生後4週未満に死亡している(新生児死亡率7.8).
新生児期の疾患やそれによる死亡は,妊娠中の胎内での異常や分娩時の侵襲によるものが少なくないため,妊娠,分娩,新生児期を通した一貫した医療が必要であり,胎児または新生児に危険の考えられるものに対しては,積極的にそれを予防,治療していくことが大切である.そのような考えから,high risk pregnancy, high risk infantという概念が抬頭し,またそれに対する特別の養護が積極的に行われるようになってきた.
衛生統計書1)を一見すれば明らかなごとく,新生児期はもっとも生命の危険の高い時期である.戦後30年を経過し,わが国の新生児死亡率は著しく低下してきているが,それでも昭和47年には出生1,000人について7.8人が生後4週未満に死亡している(新生児死亡率7.8).
新生児期の疾患やそれによる死亡は,妊娠中の胎内での異常や分娩時の侵襲によるものが少なくないため,妊娠,分娩,新生児期を通した一貫した医療が必要であり,胎児または新生児に危険の考えられるものに対しては,積極的にそれを予防,治療していくことが大切である.そのような考えから,high risk pregnancy, high risk infantという概念が抬頭し,またそれに対する特別の養護が積極的に行われるようになってきた.
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