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特集 新生児医療の展開
新生児医療の現状と問題点—特に母子医療の面からみた新生児医療
著者: 石塚祐吾1
所属機関: 1国立東京第二病院,小児科
ページ範囲:P.36 - P.41
文献購入ページに移動新生児を体重の面から成熟児と未熟児とだけに分け,前者を産科病棟の新生児室で産科医が管理し,後者を未熟室(棟)で小児科医が診療する,という形態は,すでに時代遅れのものとなっている.
近年の進歩した新生児医療の世界的傾向は,成熟児,未熟児を問わず,high risk babyことにintensive careを要する新生児に重点を置き,人と物をつぎ込んで治療しようという方向にある.わが国でも,ようやく最近になって,これができる小児医療施設がポツポツ現われてきた.近い将来において,さらに増加し,充実されることが期待される.
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