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文献詳細

雑誌文献

病院34巻7号

1975年07月発行

文献概要

特集 病院間の協同 協同への提案・2

放射線部門

著者: 梅垣洋一郎1

所属機関: 1放射線医学総合研究所,臨床研究部

ページ範囲:P.50 - P.52

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放射線被曝の問題を契機として
 医療への放射線の利用は増大する一方であるが,最近では医療による国民の放射線被曝の量が無視しえなくなってきたので,これに何らかの方法で歯どめをかけることが,真剣に考慮されるようになった.国際放射線防護委員会(ICRP)は,1969年にX線診断における患者の防護」と題する報告を出し、すべてのX線診断は主治医と放射線医の話し合い(consultation)の上で行われること,放射線医を増強することを勧告している.
 日本でも,医療被曝の対策について真剣な検討が行われるようになり,その実態の把握と対策について報告が出されている.これらの検討結果を見ると,近い将来に何らかの形で放射線の医学利用が制限されることは必至と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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