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特集 医療事故と病院 医療事故の実例と対策・2
小児科
著者: 川崎富作1
所属機関: 1日赤医療センター,小児科
ページ範囲:P.43 - P.45
文献購入ページに移動はじめに
アメリカの影響を受けて,最近とみに医療事故に対する批判が高まりつつある.人の命を何ものにも代え難いとする資本主義,自由主義のアメリカでは,医療報酬も,自ら他のいかなるものよりも高くなるのは当然であるう.このため,医療事故に対する追及も手厳しい.
しかるにわが国では,口先では人命尊重を説きながら,アメリカとは及びもつかぬ官僚統制的低医療費政策を続け,医療を政治的に利用して,低賃金のままわれわれ医療従事者にますます負担を負わせる一方,医療事故の責任追及だけはアメリカ並みとあっては,第一線で日夜骨身をけずる思いをしている者にとって,「とてもかなわぬ」と思うのが実感である.
アメリカの影響を受けて,最近とみに医療事故に対する批判が高まりつつある.人の命を何ものにも代え難いとする資本主義,自由主義のアメリカでは,医療報酬も,自ら他のいかなるものよりも高くなるのは当然であるう.このため,医療事故に対する追及も手厳しい.
しかるにわが国では,口先では人命尊重を説きながら,アメリカとは及びもつかぬ官僚統制的低医療費政策を続け,医療を政治的に利用して,低賃金のままわれわれ医療従事者にますます負担を負わせる一方,医療事故の責任追及だけはアメリカ並みとあっては,第一線で日夜骨身をけずる思いをしている者にとって,「とてもかなわぬ」と思うのが実感である.
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