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人
地域保健,地域医療の歴史を生きる 神奈川県立こども医療センター長 須川豊氏
著者: 湯澤信治1
所属機関: 1神奈川県衛生部
ページ範囲:P.20 - P.20
文献購入ページに移動 病棟や待合室でこどもたちに声をかける姿はいかにも良いおぢい様,白髪がトレードマーク.兵庫県でもこども病院を企画し,神奈川県へ来られてこのセンターを建設し,現在その運営にあたられる.自治体立の「こどもの城」の第一人者.執念の人である.
昭和10年京城帝大医学部卒.衛生学者.戦後は,郷里和歌山県の保健所長をはじめ厚生省環境衛生課長,多数の県で衛生部長を歴任される.都市清掃事業に対し,国の立場でまともに取り組んだ初めての人である.「蚊とはえのいない生活」運動の始唱者.新潟時代はこの運動の実践指導者でもあり,静岡では結核対策のために婦人会を結集するなど,生活運動の教祖的存在.つとに地域保健,地域医療の組織化に意を致され,各地で独創的な成果をあげる.このセンターが徹底した紹介予約制度で,全県的視野から利用されているのもその一端であろう.目下,そのスケールにおいて比類のない異常児発生要因調査の取りまとめに精進されるとともに,母子救急対策を含めて,救急医療の全県的システム化の推進にあたられている.
昭和10年京城帝大医学部卒.衛生学者.戦後は,郷里和歌山県の保健所長をはじめ厚生省環境衛生課長,多数の県で衛生部長を歴任される.都市清掃事業に対し,国の立場でまともに取り組んだ初めての人である.「蚊とはえのいない生活」運動の始唱者.新潟時代はこの運動の実践指導者でもあり,静岡では結核対策のために婦人会を結集するなど,生活運動の教祖的存在.つとに地域保健,地域医療の組織化に意を致され,各地で独創的な成果をあげる.このセンターが徹底した紹介予約制度で,全県的視野から利用されているのもその一端であろう.目下,そのスケールにおいて比類のない異常児発生要因調査の取りまとめに精進されるとともに,母子救急対策を含めて,救急医療の全県的システム化の推進にあたられている.
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