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文献詳細

雑誌文献

病院34巻9号

1975年09月発行

文献概要

病院の新しい職種

透析療法士

著者: 柴田猛1

所属機関: 1虎の門病院分院,腎センター

ページ範囲:P.76 - P.76

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 人工透析は,1945年Kolffらにより急性腎不全の治療法として臨床応用された.その後,1960年Qunton,Scribnerらの動静脈シャントの考案によって,長期の反復治療が可能となり,慢性腎不全患者の治療法として,急速な進歩をとげた.
 わが国で透析療法が広く一般臨床に普及されるに至ったのは,透析治療が更生医療の対象となった1972年からである.現在,全国の慢性透析患者数は約10,000名で,今後さらに増加して,最終的には50,000名前後に達するものと推定されている.これらの患者の治療を行うには,現在の透析方法では,少なくとも約20,000台の治療設備と,これを上まわる透析従事者が必要となってくる.このため今後,病院では早急な医療体制の確立と,それに伴う透析従事者の養成を行わなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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