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「総合」の中の「専門」に活路を拓く—〈座談会〉京都・桂病院の医療
著者: 山下政行1 緒方豊2 八木信三3 若林陽夫4 中山弘5 船津武志6 今井幸雄7 後宮文子 吉村勝美8 森日出男9
所属機関: 1京都社会事業財団 2桂病院 3桂病院事務部 4桂病院外科 5桂病院内科 6桂病院呼吸器センター 7桂病院内科 8桂病院事務部 9名古屋保健衛生大学
ページ範囲:P.53 - P.61
文献購入ページに移動呼吸器(主として結核)専門として名声を馳せた同病院が総合病院となったのは,時代の必然といえよう.だが,結核の減少と肺がん,慢性気管支炎などの増加は呼吸器疾患の診療を複雑化させ,これへの対応を急きょ迫られたことも,また時代が強いたことであった.桂病院はここに勇断をもって「呼吸器総合病棟」を新設,内科,外科の専門医が共同で治療にあたるユニークな呼吸器病センターとして注目を集めている.「総合病院」か「専門病院」か,という論議がかまびすしい今日,桂病院の医療は,二者の止揚をめざすものとして見守っていく必要がある.
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